株式会社ナガサワ

COLUMN
2021.07.24

無垢の家具(無垢材)特性

調湿効果

 木材は調湿機能を持ちます。周辺の湿度が高いときは水分を吸収し、乾燥しているときは水分を空中に放出します。これにより、環境を和らげる効果が期待できます。
具体的には木の天井や床、壁だけでなく家具でも発揮し、極端な湿度変化を木が大気よりも多くの水分を抱え込むことによって緩やかにします。
極端な湿度変化は「ダニ・カビの発生」「自律神経の乱れ」「冷え」「ウイルスの活発化」「乾燥肌」など多湿乾燥で起こるさまざまな影響も見逃せません。
木製品は使うだけで穏やかにすることができる優れた素材です。

さらに詳しく

木材には親水性が非常に高いの水酸基(oH基)がかなり多く含まれています。これにより大気よりも多くの水分を蓄え、放出もできます。生材時の水水さは自由水、乾燥製材後の残った水分は結合水と呼ばれ、この結合水の水分量が大気と平衡のときの状態を平衡含水率といいます。
(日本の屋外で約15%、屋内はエアコンなどの影響で10%を切ると言われています。)殆どの木材が1割程度の水分を床も壁も家具も常に持ち、ゆっくりと出し入れできる状態ということです。

暖かな素材

 金属製品やコンクリートを触ったときにひんやりしませんか?夏であればいいですが冬に触ると冷たくて触ってられません。見た目も触った感触も木は冷たくないのはなぜでしょうか。これは熱の伝導率が違うためです。

 木の熱伝導率は鉄の約483分の1、コンクリートの約12分の1と言われ、木材にはたくさんの空気が含まれておりこれらが熱を伝わりにくくしています。椅子や床など体に接触することが多いところは木製品を使いたいところです。

断熱効果

前記でも触れましたが熱が伝わりにくいということは、優れた断熱効果を発揮します。調理器具でも持ち手に木製品の物が多いのもこの断熱効果になります。

温もりという字の通り、木の温守(ぬくもり)は熱を奪わず、伝えず、調湿をし周囲の環境を守ります。
極端な例ですが消防士は木造建築より鉄骨建築の方が怖いという話を聞いたことはないでしょうか。鉄は熱が伝わり強度を失うまでが早く、木は表面は燃えても強度が落ちるまでが長いということが実証されていることからも消防士からの経験でも分かります。

目に優しく音をまろやかに

 木材は、紫外線をよく吸収します。木製品から反射する光にはほとんど紫外線は含まれないのはこの効果です。ということは目に与える刺激も小さくなることから、木材は目にやさしいといえます。また、木材は音を適度に吸収し、まろやかに心地よく感じる範囲に調整してくれます。低中高音それぞれをほどよく遮り、自然界の音(木々のせせらぎや虫鳥の声など)である超高周波帯は通すというスーパー素材です。