針葉樹とは?
針葉樹は比較的寒冷でや標高の高い地域に生育しています。年間降水量が少なく比較的低温期間が長く、木の成長に不可欠な光合成ができにくい環境に適応した種でそのため、葉は耐寒性のある針状の厚みあるものとなっています。
針葉樹は常緑樹と思われがちですが、唐松は、針葉樹の中でも落葉する木です。
葉を落とすことで生命維持を行なっているため、常緑針葉樹が生育しにくいようなさらに寒い地域に生育できる、耐寒性のある木です。
針葉樹は、90〜95%が仮道管といわれる水や養分を吸い上げる通導組織となっています。
比較的軽くて柔らかく、熱が伝わりにくという特性は、木の内部組織に空洞が多いことに起因しています。建築では床材に桧や杉の板を使いますが、傷はつきやすい反面、外気を伝えにくい(熱伝導率が低い)ので床暖がなくても足元が暖かく保たれるようです。広葉樹は、硬く、強度があるため、すっきりとした部材でも十分な強度が確保できます。
硬いので、凹みや傷がつきにくいので、キレイな状態でお使いいただけます。
余談ですが、杉は日本の固有種です。
学名の「クリプトメリアヤポニカ(Cryptomeria japonica)」をみてもわかるように「ヤポニカ(japonica)」は「日本の~」という意味のラテン語です。
また「クリプトメリア(Cryptomeria)は「隠れた財産」という意味です。
「隠された日本の財産」という名の杉は、日本人にとって財産となるくらい利用価値の高い固有の木といえるでしょう。海外の木でもヒマラヤスギ、レバノンスギなどのように「スギ」と呼ばれる木がありますが、いずれも「マツ科」でスギとは異なるものです。